昨年12月2日、3日の脳外博覧会から1年が経ちました。この1年をどう振り返ったらいいのか、自分でもまったくわかりません。あっという間だったのか、それとも長い1年だったのか?その両方に感じられる不思議な1年を過ごしたような気がします。

1年経った今、あらためてご来場いただいたすべての方々と、そしてスタッフとして駆けつけて協力いただいた皆様にお礼申し上げたいです。ありがとうございました。

去年のこの日は、早朝から片付けに至る深夜までほんとうにいろんなことがありすぎて、しっかり記憶できている部分と、逆にまったく覚えていないところがあります。変な話しですが、反芻も消化できてないぶん、なにか固形のまま「脳外博覧会」がまだ体のどっかにあるような気がしてなりません。

覚えていることは、朝5時に起きてグリーンカレー用の鶏もも肉4kgを下処理して必死で炒めて仕込みをしてた自分。朝の混乱のさ中に乃衣ちゃんが爽やかにやって来られて、「生まれたままで」の冒頭のピアノのグリスをバァーンとやった瞬間にずんずくずーさんの目から塊みたいな涙がぼろぼろぼろっと落ちたこと。
高杉さんとtamaさんが前日の夜から今朝にかけて憔悴しきってたこと。なにか、重大な事案が発生したことはすぐに見てとれた。もっと支えになれたらとも思ったけど、あのときは全員がパンパンにテンパってたし、とにかく3人でじっくり飲みたいね。全然振り返れてない。だけど、前にも言ったけど、僕が夜の南千住の街を迷いに迷って漂ってたどりついた先の「記号フェイス展」が無かったら、この企画は無かったので、すべてのはじまりかは高杉さんにあると思うよ。

これからはじまる演奏とか百合坂さんのリハーサルに向けて、キッチンのすべてをずんずくずーさんにおまかせをしました。ずーさんにはほんとにお礼をいいたいです。ずーさんがいてくれなかったら、初日も2日目も成立しませんでした。今年はずっと不義理働いてるような気がしてほんと申し訳ないです。ほんとに言い足りないんだけど、ほんとにありがとうございました。ずーさんのアシストにはいってくれたまなったんさんや、いろいろ動き回ってサポートしてくれたそらくんや、初日から受付とか自分の目が届かないところでフォローにまわってもらった階段さん、starlessさんにもずっと買い出しに行ってもらったり。関西さんはたぶんおうちにまだ荷物の一部を置いてる(笑)(ごめんなさい)。まっちゃんさんには進行手伝ってもらったり(美彩淡露ありがとう)、KONDORさんに映像やってもらったり。昴くん最後まにあって本当によかった。ぐるのぎさんモエシャンドンありがとうございました!ありがとう、全部、全部、ありがとう。

百合坂46りささん、れなさん、ゆうかさんのツイッターなどを拝見していて、このイベントのために仕事終わりのあと終電ギリギリまで練習をされてるってツイートを見て、ひとりで泣いてました。しかもそれがずっと連日で、・・泣。自分がお願いした「Another Ghost」を完璧に仕上げてきてくれて、その場面と感動は今でも鮮明に覚えています。百合坂46さんは自分の中の永遠。

音源についてちょっとチャレンジしてみたいことあったから、相談にのってくれたNOGISHUPBOYさんありがとう。この短い期間にめっちゃ勉強になった。音楽のことも著作権のことも。マッシュアップの人たちすごい!って。

いちろくさんが今回のために作ってくれた、「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」クリスマスジングル&ストリングスVer.、あれは泣きました。あのときの鈴の音も哀愁帯びたストリングスの響きも全部覚えています。もし機会があるならあの「咄嗟」をもういちど聴きたいです。
あの時の、のーとさんの「羽根の記憶」もはっきり覚えています。好き。メロディーの流れが優雅、早いパッセージはそれこそ羽根のように軽やかで、目をつぶったら今でも頭の中で再現できるくらい。
まさか、12月3日の時点で「はじまりか、」を演奏して、かつ会場全部で合唱できるなんて!のーとさんといちろくさんがいなかったら絶対に出来ないことでした。自分で言うのもなんですが、あれはすごいと思います。正直すごかったと。

乃衣ちゃん、とにかくこの企画で弾くことを引き受けてくれてありがとう(笑)。ほんとによかった。乃木坂のファンの人たちみんな寄って、あんなにも集中してピアノ演奏を聴くことはそうないはず(笑)。「月の光」になったとき自分は「このままずっと月の光にならないかな」と思ってた。聴いている人も心をひとつにして「月の光」に耳傾けてた。あの「逃げ水」こそ自分の中の「逃げ水」。
これからもずっとファンです(笑)。

この企画に関しては、もちろん北野天満宮での脳内博覧会をみなさん見に来られていたわけですが、それでも二日間を通して300名を超える方々が来場されたというのは本当に驚きました。事前の想定は最大で200名と予想していました(150名くらい来場あれば成功かなと思ってた)。脳外博覧会の告知に、たくさんの方のご協力をいただきました。ツイート、リツイートなどでいっぱい拡散していただいたおかげです。感謝いたします。また、事前に記事で取り上げていただいた財経新聞様ほんとにありがとうございました。遠方からもたくさんの方々の来場があって、いつもなら幕張とかパシフィコでお会いする人たちとまさか京都のこの場所で会えるなんて!みたいなこともあってほんとに嬉しかったです。

最後の最後にサプライズというか、予定していなかった「きっかけ」まであって(まさかの也恵さん登場!!!)、なんか東京ドームの最後が思い出されてきて頭がぐるぐるしてきて、このあたりから記憶が抜け落ちていっています。たぶんこの後お酒を飲んでしまったような気がする笑。
うーん、思い出せない。


なかなか日程が決められない(というか全員で集まるのは無理か)、もういちど妖怪ソーホーを借りて、「脳外同窓会」をやりたいです。正直、費用面であのギャラリーとキッチンを全面借りるのはちょいしんどいところもあるのですが、先日、関西さんと近くのちょっと面白いbarを見つけたので(PAもあってLiveができます!)(でっかいモニターもある)、両面にらみながらちょこちょこ相談させていただきたいと思います。卒論がんばってる人、就職に向けてがんばってる人、海をおよいでる人?彷徨ってる人、推しが卒業してしまった人、この1年でみなさまの環境にもそれぞれ変化があったと思います。それでも、あの日あの場所に伊藤万理華さんを応援しよう!という気持ちを持って大勢の人が集まったこと、素晴らしい空間を共にすることができたこと、一歩先の未来からあの時に「はじまりか、」って言ってみたいです。

                  (だいせんせ)